決着

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次の朝、カーテンから漏れる眩しい光で目が覚めた。 起き抜けのぼやけた目で隣を見ると、愛しい人がすやすや寝息を立てて眠っていた。 あまりにも心地よさそうに眠る主任に、思わず笑みが零れた。 昨夜泣き過ぎたせいか、軽く頭痛がする。瞼も重い。 今日が休日で良かったと思った。 こんな状態で会社に行っても、仕事に集中できない。 これも昨夜の後遺症なのか、喉が乾いてカラカラだ。何か飲みたい。 私は、主任を起こさないようにゆっくりとベッドを抜け出して、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、それを一気に流し込むと、体内に冷たさが広がった。
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