決着

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「なぁ、明。言って…」 甘い声は切ない声に変っていく。 主任はまだ不安なのだろうか。 不安な気持ちがあるなら、それは私が消してあげたい。 「好きだよ…」 小さくつぶやいた声が消え入りそうだった。 「名前呼んで?」 「晃…?」 「もっと呼んで」 主任、なんだか可愛い…。 子供みたい。 「晃…好きだよ…」 私が呟いたとほとんど、同時のタイミングで唇が再び塞がれた。 「んっ…晃…」 息ができないほど、激しいキスだった。 キスの嵐は止まることを知らず、降り注いでくる。 「待って…」 「待てない」 それを合図に主任は、私の上に覆いかぶさってきた。
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