可愛い子 side麗子

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意に反して、ポロポロと涙が溢れてくる。 ダッサ。こんなことくらいで泣くなんて。 資料室の棚によりかかり、天井を見上げると、晃と過ごした日々が浮かんできた。 あの時、晃に振り向いて欲しいがあまりに、とった行動は本当バカだったと思う。 一緒にいた、男はただの幼馴染。 二股を装えば、縋ってくれると思ってた。 晃と別れてから、好意を寄せてくれる男性はいた。 でも、私は晃を忘れられなかった。 だから、今回のことはチャンスだと思ったのに…。 あーあ、上手くいかないな…。
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