第1章

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で、次に開発主任。 これがまた、顔に不釣合いの、悪趣味なド派手なネクタイと、バッグは宝石商が持つようなカチカチの変なバッグを持っていた。 おまけに、チーフまでしていた。 開発の仕事で要ります、それ? と、思わず突っ込んでしまいそうだった。 本社の開発でこんな格好の人は、かつて見たことがない。 この主任は部長と打って変わって堂々たるもので、はじめての挨拶で握手をしようと私に手を差し伸べる変わり者だった。 失礼ながら、第一印象はとても良いイメージには写らなかった。 これから、私とこの二人プラス小童たちの戦いが始まることになるとは、誰が予期していただろう。
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