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アントワーヌが亡くなった時、フェアリーは泣きじゃくっていた。
小さな、プリンセスはシャーマンが育てていた。
「プリンスはプリンセスと間違えられて命を落としました。この国の世継は王女ただ一人です。
プリンセスを闇の者から護る為にも、亡くなったのはプリンセスという事にして下さい」
大臣は頷いた。
「プリンセスをどこに隠まえば安全でしょう?」
「6歳になったら聖ミカエル学院に。あそこなら、王族の集まりで心配はいりません。わたしも、魔物に気がつかれぬように、結界をはります」
「息子を息子のフィリップを護衛につけます」
「それはいい。フェアリー。あなたは今日からアントワーヌです。それを忘れ無いで下さい」
「他に気をつけないといけ無い事は」
「プリンセスは13歳の誕生日で魔物に命を奪われるでしょう」
大臣は絶句した。
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