第1章

10/145
前へ
/145ページ
次へ
「…授業中にお喋りとは、いい度胸だなぁ、お前らーっそんなに宿題が好きかぁ」 にっこりと黒い笑みを浮かべる草間にみな青ざめる、草間の宿題はかなりの量と生徒一人一人のレベルに合った物で、生徒は最悪だが生徒の親は大喜びだったりするから益々悪い。 「…あっ、美栗のレベルはどのくらいだ」 草間がペラペラと教科書を開き、黒板に問題を書く。 胡桃がスーッと立ち上がり、スルスルと問題を解き明かす、わーっと感激の声が上がる、何故ならみなこの問題を新学期そうそう自己紹介の時に書いた問題だからだ。 「…途中式も答えも完璧ただなぁ、この問題は全国模試試験で出された問題でかなり正解率は低いんだがなぁ」
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加