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「姫華ーっ」
フラッと後ろ向きで倒れそうになる姫華を急いで抱きしめるのは、姫華のマネージャーである佐久間だ。
ここは、某スタジオ内にある雑誌用の写真を撮る為にある場所だ。
「ーっっすみません、少し緊張しちゃいました…もう大丈夫です」
姫華の言葉にスタジオ内は笑いに包まれている。
姫華がそこにいるだけで、笑顔を周りに咲く、それはまるで姫華の人柄の良さがにじみ出ているかの様だ。
「…」
だが、それを良く思わない人物がいるそれはトップモデルで最近は歌手やＣＭなどでも活躍する、その名は姫華だ。
姫華が笑顔を振り撒くのは、大抵が相手の為だ…自分が辛い程姫華は良く笑う。
「よし、じゃぁ姫華ちゃんに蓮都くんが抱き付いて」
カシャカシャと、シャッター音が静寂なスタジオ内に響く、佐久間は姫華の様子を見て、部屋から出て行くとある場所に電話を掛ける。
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