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「…あのっーっ」
「へっ、うわっ」
背中に冷や汗を流しながら、青年は目の前に佇んでいる、三つ編みの黒縁瓶底メガネを掛けたスカートは膝下のスケバンの様な少女が自分に話し掛けていれば驚くのは無理がない。
「…すみません、私今日転校生して来た美栗胡桃です」
「えっ…あっ、美栗さん…?」
首を傾げる青年に胡桃は苦笑いを浮かべる、黒縁瓶底メガネで証明写真は通らなかったので普通のメガネで三つ編みではなくボサボサした髪の毛単に長い髪の毛で証明写真を取ったのが行けなかったのか、青年は不信そうに私をみる。
「…はい、美栗です、これから宜しくお願いします」
ぺこりと頭を下げる、青年も美栗に頭を慌てて下げる。
まだ中学2年の女子でこんなにも落ち着いた雰囲気をだし、大人びた顔立ちをしている人物に会った事はない。
「私、体育の授業は出れません…それから休みがちになると思います」
「…知っています、アナタの身体の事全ての職員が知っていますから心配要りませんよ…あっ、クラスメートに」
「言わなくっていいです、深い付き合いをする事は多分有り得ませんので」
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