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「おいおいっ雅也?顔が真っ青な癖に耳が真っ赤だぞっ」
「ーっ」
四ノ宮雅也が先ほど校門のところで出会った少女を思い浮かべる、同じ三つ編みで黒縁瓶底メガネを身に纏った少女であるのは間違いないはずなのだが、何故わざわざ自身をダサくしているのかが分からない、あんなにも綺麗な人なのに。
「…お前本当に分かりやすいなぁ、でも何でお前みたいなイケメンがあんなダサ子を好きになるなんて」
高千代紫苑がウキウキした様子で雅也と胡桃を見る、胡桃は静かに鞄から出した教科書を開いている。
「ダサ…子」
「そう、ダサ子でしょう…アレはププッ今時三つ編みって笑えるだろうっ」
クスクスと周り中で笑いが起きる、担任がそんな様子に教卓をバーンと叩く。
「お前らーうるせーぞ」
普段の真面目で敬語なキャラから授業中は変貌して、ヤンキー系になる。
それも必りのブラック降臨なタチの悪い性格に、周囲は草間を怒らせない様に常々気を使うのだが。
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