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半目になってジトッと見る桜子に、慌てたように言葉を重ねる。
「女の子達とはちゃんと別れてきたから!」
女の子……達。
ふむ、なかなかのろくでなしっぷりだ。
桜子は、はいはいと流して紫苑に向き直った。
「紫苑はそれでいいの?
せっかくなりたいものになっても、こんな子どもと結婚しないといけないのよ?」
「もちろんです。私の歳で女子高生を奥さんにするなんて、ちょっと申し訳ないようですけどね」
「……紫苑って、いくつ?」
「あれ?言ってませんでしたか?28ですよ」
桜子はまだ16歳。
なかなか……
「犯罪の臭いプンプンだよねー。
青藍なんて……31だっけ?」
完璧に犯罪だろう。
下手すると青藍の子どもなんて可能性もある年齢差だ。
しばらく黙っていた桜子は、くるっと常葉の方を向いた。
「常葉は?」
「僕?二十歳だよん」
年齢差、4つ。
「よし、常葉がんばって」
「もちろん!」
「えぇっ!?なぜですか!」
軽く言った桜子に、常葉は嬉しそうにジャンプして、紫苑はと言えば気の毒なほど真っ青になってしまった。
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