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第3回のアニバーサリーは翌日、滞り無く行なわれた。
前日のリハーサルとも呼べる段階を踏み、レグルス・リオル様の複製が再び壇上へと上がられた。
当のレグルス様、もとい、ユーゼルさんはと言うと、あの後死んだ様に本部の処置室で眠り続け、次に目を覚ましたのは3日後だった。
あたしはその間、1日も欠かさず彼の元へと通い詰めた。
早く目を覚まして欲しいと思う一心で、ユーゼルさんを見つめ、不安を抱えて過ごした。
そんなあたしの心配を余所に、目覚めたユーゼルさんの第一声はこうだった。
「…はぁ。よく寝た」
彼を見つめ、呆れて笑ったのを覚えている。
あの日から半年が過ぎた。
R・スピリットの体制は著しく変わり、まず国の統括者に、レグルス・リオル様の複製である、あのブロンドの彼が任命された。
気の毒な話だが、アンドロイドで有りながら、彼は人間の振りをする事を義務付けられた。
そしてあの日の言葉通り、E.Sという職業は完全に廃止され、元E.Sはそれぞれが得意とする分野の職種へ割り振られた。
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