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自警団組織として地域を見回るポリスマンや開発エンジニアの卵、リカバリーセンターの修復師、診療所の医師達。
みんな様々な仕事に就いている訳だが、あたしはというと、何が向いているのか分からず、アンドロイド専用の軽車両、シュークショップで販売の仕事を任されている。
ルーサーさんはその真面目さと頭の良さから、開発関係の仕事を始めたと言っていた。
それから、あたしの私生活で何よりも大きく変化した事と言えば、かつての弟機、ガイアと二人暮らしを始めた事だ。
あたしが一人で寂しく無いようにとカルマ兄さんが頑張ってくれた訳だが、やはり以前のあの子と性格は違い、ヤンチャで活発で尚且つ甘えん坊。
色々と手をやいている。
「それじゃあ、ガイア。あたしは今日も仕事だから、ガイアはカルマ兄さんの所でいい子にしてるんだよー?」
彼の緑色の髪をヨシヨシと撫でて言うと、ガイアはちろりと目を上げた。
「……スピカ、早く帰って来てね」
「ハイハイ」
あたしは苦笑した。
兄さんの働くC-oneラボに弟を預け、あたしはシュークショップに向かう。
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