序章 Prologue

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序章 Prologue

エゾン・スイーパー そのパートナーを組んだあの日から、彼は‘こうなる未来’を選んでいたのかもしれない。 「君にこれを託すから…もしもの時は…頼むな?」 長さ3センチ程のカプセルを取り出し、彼は言った。 「もしもの時ってそんな、…だからそれなら僕も一緒に」 「駄目だ」 申し出を一蹴され、彼は顔を歪めた。 「君にはやるべき事がある。そうだろう?」 「…やるべき、事?」 「そうだ。君はここに残って…この国を守るんだ。これからも」 「…」 「頼んだぞ、ユーゼル」 「…分かった」 渋々といった様子だが、彼は小さく頷いた。 ――‘彼’との出会いは、今から18日と3時間前へと遡る。  * * *
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