ゴールドのドラゴン

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良は夜中に目を覚まし、レストランのキッチンに水をもらいにいった。 ドアの隙間から光が漏れていた。 良はドアを開くと、目を疑った。 親指ほどの大きさのノーム達が、テーブルの上で酒を煽り、踊ったりのドンチャン騒ぎをしていた。 ヒゲの長い長老が良に気がつく。 「あなたは、大天使ミカエル様」 そう言うと、うやうやしくお辞儀をした。 「僕は大天使じゃない。ただの人間の男の子さ」 「人間にはわたし達の世界には入れません。あなたは、大天使のミカエル様です。どうかお願いします。わたし達ノームを助けて下さい。 良は水を飲みながら、聞いた。 「僕には何も出来ない」 「ここは、もうすぐ、水没します。わたし達は旅をしないといけませんが、移動の手段がありません」 「どうすれば、いいの?」 「岩山にドラゴンの巣があります。そこから黄金のドラゴンの卵を持って来て下さい。ドラゴンの雛がわたし達の乗り物になります」 「わかった。やってみる」 「これをお持ち下さい」 ノームは、宝石の付いた剣を良に渡した。 「これは、魔法の剣です。こちらで魔物を退治できます。外には空を飛ぶペガサスも御用してます。これはミカエル様しか乗る事はできません。お友達のお三方も先に行かれてます。」 良は剣を腰に刺した。 そして、外に繋がれているペガサスに乗った。 ペガサスは岩山にまっすぐに飛んで言った。
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