ゴールドのドラゴン

6/12

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
純はマリアの城の裏木戸から通され、マリアの部屋で、ワインを飲んでいた。 「純、わたしを助けてくれる?」 「おやすい御用さ」 「わたしは、海の怪物と今夜結婚させられるの」 「えっ!」 「だから、助けて」 「か怪物?」 マリアがうなづく。 「その前に、純様と婚儀をして頂来ます」 女従者が伝えた。 「えっ、僕まだ、13歳になったばかりだし」 「マリア様のお命がかかっております」 「純様、怪物退治などしている場合では無いですよ」 ノームが急かす。 「ほっとけ無いよ。で、僕はどうすればいいの?」 「マリア様とベットに寝て頂きます」 「えっ!」 「わたしども、女従者がそれを確認し婚礼が成立します」 「何、それ?みんなが見てるの?」 「はい。時間がありません」 「ちょっと、待ってよ。僕にも心の準備が必要で。ああ、わかったよ」 純がマリアにキスをしようとした時、騒がしくなった。 「曲者はどこだ!」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加