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純はマリアの城の裏木戸から通され、マリアの部屋で、ワインを飲んでいた。
「純、わたしを助けてくれる?」
「おやすい御用さ」
「わたしは、海の怪物と今夜結婚させられるの」
「えっ!」
「だから、助けて」
「か怪物?」
マリアがうなづく。
「その前に、純様と婚儀をして頂来ます」
女従者が伝えた。
「えっ、僕まだ、13歳になったばかりだし」
「マリア様のお命がかかっております」
「純様、怪物退治などしている場合では無いですよ」
ノームが急かす。
「ほっとけ無いよ。で、僕はどうすればいいの?」
「マリア様とベットに寝て頂きます」
「えっ!」
「わたしども、女従者がそれを確認し婚礼が成立します」
「何、それ?みんなが見てるの?」
「はい。時間がありません」
「ちょっと、待ってよ。僕にも心の準備が必要で。ああ、わかったよ」
純がマリアにキスをしようとした時、騒がしくなった。
「曲者はどこだ!」
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