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「・・・・・」
真琴はもう声も出なかった。まさかそんな事になっていたとは。
「・・・・・」
勿体付けやがって。ロイドは敢えて何も言わなかった。
「・・・・・」
局長も何も喋らない。
真琴達のいる個室はぴん、と空気が張った様に静まり返る。
少しだけ開いたドアの向こうから、司令室にいる人々の声が聞こえる。
やや焦っている様なその沢山の声色から、その緊迫した空気は隣の部屋の真琴たちにも伝わって来る。
(誰か・・・なんか喋ってくれえ・・・・・。)
真琴がその空気に耐えられなくなった時、最初に言葉を発したのはロイドだった。
「で、どうするんです?局長」
ロイドの不機嫌そうな問いに、局長は笑ってこう言っただけだ。
「皆で幸せになろうよ」
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