♯01

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   「・・・・・」  真琴はもう声も出なかった。まさかそんな事になっていたとは。  「・・・・・」  勿体付けやがって。ロイドは敢えて何も言わなかった。  「・・・・・」  局長も何も喋らない。  真琴達のいる個室はぴん、と空気が張った様に静まり返る。  少しだけ開いたドアの向こうから、司令室にいる人々の声が聞こえる。  やや焦っている様なその沢山の声色から、その緊迫した空気は隣の部屋の真琴たちにも伝わって来る。    (誰か・・・なんか喋ってくれえ・・・・・。)  真琴がその空気に耐えられなくなった時、最初に言葉を発したのはロイドだった。  「で、どうするんです?局長」  ロイドの不機嫌そうな問いに、局長は笑ってこう言っただけだ。  「皆で幸せになろうよ」
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