2人が本棚に入れています
本棚に追加
司令室に入ると、ロイドが待ちかねたぞ、と云うように言った。
「ま~こ~と~。お~そ~い~ぞ~。」
・・・げ、これは怖い。
「お前~、ここに来るまでに一体な~にをしていたのだ~?
返と~によっては・・・・・・。」
殺すぞ、とでも言いたげにじっとりと睨んでくるロイドに、真事はもう蛇に睨まれる蛙の気分だ。
「ななななな、な~んにもしてませんてば~!!!」
慌ててそう言うと、ロイドから怒鳴られた。
「なら、なぜもっと早く来ない!訳くらい話せ!」
「話した方が良いよ真琴君、ロイドはこうなったら話聞かないから。」
真琴が返答に困っていると、局長がポン、と肩を叩いて言った。
そろそろと大佐の方を見ると、相変わらず怖~い顔をしてどす黒~い怒りのオーラを発している。
・・・うーん、確かにこれは訳を話した方がよさそうだ。
真琴はそう腹をくくり、ロイドに事情を話すことにした。
「・・・それで、コンピューターのお喋りにずっと付き合ってたんですってば~」
真琴は、困ったような顔をして言った。
すると、またロイドから怒鳴り声がすっ飛んできた。
「何かと思ったらそんな理由か!コンピューターのお喋りぐらい流さんか!」
「だってあのコンピューター、お喋りに付き合わないと暫く物凄い不機嫌になるじゃないですか~。」
真琴はもう困り果てている。
も~ヤダ、と云う表情を隠そうともしていない真琴に、局長が助け船を出す。
「い~じゃないかロイド君、真琴君だって悪気がある訳じゃないんだから」
「当り前だ!悪気があったらここの窓から叩き落としとるわ!」
「ロイド君、そんな両極端にせいでも・・・」
「だいたい局長が甘やかすからこいつがこうなるんでしょうが!」
「さすがだロイド君、見事な責任転嫁」
「いつ私が責任転嫁などしたとゆーか!局長といえどもヨ―シャはせんぞ!」
「・・・あのーぉ、喧嘩はいいから非常事態とやらを教えてくれませんか・・・」
最初のコメントを投稿しよう!