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「あっ…でも……」
どうしてもひっかかるのは築島さんの言葉。ただの嫌味なら聞き逃せるけれど、あの人と柊さんは直接関係があったわけで、そんな人に言われた言葉には説得力があり過ぎる。
柊さんは両手で背中をなぞると、そのままくびれに手を添える。
……やっぱり気になってしまって、その手を止めてしまった。
「出来れば他を触ってもらえれば……」
「強情だな。どうしてそこまで嫌がる。今までは気にも留めなかったのに」
「それは……」
視線を泳がせて何とか誤魔化そうとするけれど、そんなもの彼には通用しない。
くびれを持たれて力強く引き寄せられ、身体の芯から強い波に襲われた。
「……っ！！」
声にならない声が喉から出てくる。そんな私を見据えると唇すれすれまで顔が近づいてきた。
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