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「誰かに何かを言われたのか?それともされた?」 「な、何にもされていません……」 「ちゃんと答えないと腹の肉を掴むぞ」 「んなっ!酷いっ!!」 「されたくなければ、答えなさい」 吐息が交わる距離で何とも情けない会話… もうこの人には口では勝てないし私の下手な嘘はすぐに見破られてしまう。 降参した私は素直に話す事に決めた。 「……昨日、築島さんが…柊君は華奢な女の人が好みだって…私、ダイエットした方がいいかもって…そう、言われた…んです」 あぁ…また告げ口みたいになってしまった。 こんな自分は嫌だけど、もっと嫌そうな顔をしてるのは柊さんだ。そして鋭い目線は険しい顔になり、難しい顔にもなる。 そして 「そんな事…言った覚えはない」 そう、答えてくれた。
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