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目を真ん丸くさせた私の顔が柊さんの難しそうに歪んだ瞳に映っている。 疑い始めたら止まらなくて、少し距離を開けて問いかける。 「でも…築島さんが昔、柊さんが言ってたって言ってました。自信満々に…」 本当は「耳で囁かれた」とも言っていたけれど、コレを言い出せないのはその時の事を思い出してほしくない私の我儘なヤキモチだ。 でも、嫌なんだ。今は私の事だけを感じてほしいから。 「昔……華奢な女…」 昔を思い出してくれているその姿に、自分で招いた種なのに勝手に不機嫌な気持ちになりかけてる。本当、好きって感情は自分勝手だ。 そして記憶力のいい彼はちゃんと思い出したのか、何かに辿り着いたようだった。 「多分…あの時か」 フッと軽く笑うのはさっきみたいな嫌そうな顔をしていない。 その表情に不安と焦りを感じた。
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