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「あの図書室で君を見かけるたびに、あり得ない速さで琴に惹かれていった。
……俺の初恋は君なんだ」
耳にサイドの髪を指先でかけられて、すぐそばで語られる過去の話に、私はただ目に涙を溜める事しか出来なかった。
こんな夢のような話……
築島さんとの昔話以上に私にはとてつもない衝撃だ。
でも、こんなにも嬉しい衝撃は、あの時に痛めた残り僅かな傷を一瞬で癒してくれる……
昂ぶってうまく喋れない私は柊さんにしがみ付いた。
「本当…本当ですよね。信じてもいいの…」
「嘘もつかないし、隠し事もしないっとさっきも言っただろう?
中学の時も……今も、好きだ」
言葉一つでこんなにも震えた事は初めて……
もう、好きすぎて辛い。
目一杯力を込めて抱き付いて、私からありったけの想いを込めてキスをした。
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