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下手なりに必死に想いを込めたキスを、柊さんは全部受け止めてくれる。
何度も重なっては少しの隙間だけを残して離れ、また重なって…
「……好、き。柊…さん……好き……」
気付けば上手く喋れなくて息遣いも荒くなるほど夢中になっていた。
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どれくらい、そうしていただろう……
今の私は全身に力は入らずで、まるでこんにゃくみたい。
あぁ…酷い例え…だから私はセンスがないって言われるんだ。
「……ふっ。いい顔をしてる」
ぼうっと見えるのは柊さんの満足そうな顔。私とは正反対に浮かれているみたいだ。
「やだぁ…変な顔……」
「違う。いい女の顔をしてる。かなりそそられるな、これは」
私のこんな顔を”いい女”だなんて言うのは柊さんくらい。
でも、この人に言ってもらえるから最高に嬉しいんだ…
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