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「琴がここに来てそろそろ一週間か?」
天井から滴り落ちてくる水滴が湯船に小さな水しぶきを上げて跳ねた。
彼が腕を動かせ私を囲うと、水面が緩やかに揺れる。
私は火照った顔で斜め上を見上げ、濡れた髪を吉沢さんのように後ろに流した髪型の柊さんを見て、さらにのぼせてしまった……
いつもと違う髪形の彼は私より色気があると思う。
ただでさえ一緒にお風呂という初めての経験をして緊張の塊なのに、このオプションは心臓に悪い……
「聞いているか?」
見惚れてしまって反応が鈍くなってしまった私。柊さんの問いかけに全然答えていなかった。
「ご、ごめんなさい。聞いてます、聞こえてます!」
二人っきりの時の彼の意地悪は会社と違い、スキンシップがとても多い。
これ以上骨抜きになるのは避けたいから慌てて返事をした。
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