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「私も柊さんと一緒にいたいです。ずっといたいです」
ぎゅっと腕を回して抱きつく。
喋るたびに唇がお風呂で濡れた鎖骨に当たり、湿った肌はいつもの彼の肌とは別物のように感じて気持ちよかった。
「じゃあ、一緒に暮らす事でいいか?」
「はいっ!」
まるで業務命令を受けた時のような元気な返事をしてしまい、それはお風呂に響き渡ってしまった。
そんな私に柊さんは軽く笑い、私も苦笑いを零す。
「ありがとう」
柔らかい表情でお礼を言われてしまった。そんな彼に私は瞬きを何回もして見上げる。
「どうしてお礼なんて?二人が同じ気持ちだったんですから、お礼なんていらないですよ。
私、柊さんのそばにずっといたいからとっても嬉しいです!」
「……そうか」
柊さんは私の言葉を聞くと、とても満足そうに微笑んでくれる。
そして軽くキスも落としてくれた。
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