初恋の香り2

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翌日、いつもより早く出社をした。
まだ出勤して来る社員達もまばらな時間帯だ。
でも、昨日言い渡されたプレゼンのシナリオに組み込む資料を、自分も柊さんも吉沢さんも満足するような物に作成する為には少しの時間も惜しい。

それに新人の私には来客時のお茶汲みや他の先輩方のアシスタント業務もある。
本当、時間はいくらあっても足りないくらいだ。

出勤中の車の中でもその事で頭はいっぱい。
運転手の柊さんに少しでもいいシナリオが出来るようにと言って資料作成のヒントをもらおうものなら、一言で拒否される。
昨夜はあんなに甘かったのに、仕事になると鬼だ、鬼。

それでもそんな姿も彼らしいな、っと思って歩いていたら、今日は受付業務から外れていた留美とエントランスで会った。