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「あっ、琴音。おはよう~」
「おはよ、留美。あれ?今日は私服勤務?」
受付の留美は基本は会社から支給される制服を着て受付へ立っている。でも、今日は留美らしくないベージュのスーツで長い髪を纏め上げ、アップにしている。
「そうなの~、午前中だけなんだけどね。
この前お手伝いした輸入豆の会社の人から、今回もレセプションのお手伝いをしてくれって直々にお声がかかっちゃって。今から半日、出張~」
そう語る留美は、スカートの裾を持ってとても嬉しそうだ。
留美も私とは違う場所で頑張っているんだな…そう思うと、私も俄然やる気が込みあがってきた。
「そうなんだ!凄いじゃん、頑張ってね!!」
「ありがとーっ!でもさ、お昼には帰ってくるから今日一緒にランチにでも行かない?」
それは二人で…かな?それとも……
受付にいるはずのあの人にチラッと視線を送った。
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