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留美が連れて来てくれたカフェは白の木目が基調のログハウスで、店内はマリンテイストのカフェだった。 木のテーブルに一人用の青と白のボーダーのソファが各テーブルにあり、適度に隣との感覚も空いている。 これなら一人でもいいし、男性も入りやすそう…… メニューも親切に具材やソースも書いてくれているし、看板メニューもちゃんとある。 それに…… 「……琴音。職業病でてない?」 「へっ?!」 「一人でブツブツ呟いて考え込んでた。絶対、店内分析してたでしょ」 「あっ、あはは……」 留美に言われて気付いた私のクセ。笑いで誤魔化しながら店内を案内してくれる店員さんの後に続いて席についた。 「でも、こんな琴音見るの久しぶりかも。最近、ちょっと暗かったもんね」 何を食べるのか真剣に悩んでメニューを見ていたら、留美が私にそう話してくれた。
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