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「きゃっ!!」
「あっ、ごめんなさいっ!」
ぶつかった相手は私よりもひ弱で細い女性だったから私が立ち止まり、その人がその場に座り込む事になる。
我儘重役の事も大事だけれど、散らばってしまったプレゼン資料を拾い集めるため、私はしゃがんだ。
「あら…御坂さん」
しゃがんだ先からは声が聞こえてきた。とても聞き覚えのある声。
忘れたくても耳から離れない声だ。
「驚いたわ。あなたとぶつかったなんて…
どうしたの?急いでいるの?」
その場にペタリと可愛らしく座り込んでいるのは築島さんだった。
思いがけない人とぶつかってしまった事に手は止まってしまったけれど、気を取り直して自分のするべき事を優先させる。
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