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だって実際は築島さんに全部やってもらったようなものだ。
私はただ深く頭を下げて封筒を渡しただけ……
キャリアも業務内容も違うけれど、全てにおいて負けたように感じていた。
そして拾ってもらったプレゼン資料が入ったクリアファイルをデスクの引き出しに入れ、誰にも聞こえないようにため息をついた。
それからの仕事はプレゼン用のデータはもう出来上がっているから先輩社員達のヘルプに入り、雑用をこなす。
それでもそれなりに忙しく時間は過ぎ、気付けば定時になっていた。
今日はもうこれ以上は仕事はなく、柊さんもきっと今日は帰りは遅いだろうから一度自分の家に戻り、足りない洋服や私物を取りに帰ろうと考えていた。
これから先、彼との生活を考えて気分を盛り上げようと思ったけれど、この日だけはどうにもならず、なかなか落ちた気分は上がる事はなかった……
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