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翌朝、随分と早く目が覚めた。
目覚まし時計よりも2時間も早く起きてしまい、薄っすらと寝汗も掻いている。
なぜだろう……心が凄く不安で押し潰されている気になっていて……
寝心地がいい広いベッドで愛しい人に抱きすくめられながら眠っていたはずなのに、どうにも心が落ち着かない。
柊さんの腕から抜け出して、上半身を起こす。
隣で眠っている彼は今日も疲れているのか、私が動いた位では目を覚まさなかった。
「やだ……朝から嫌な気分……」
こんな負の感情は早く取り消したくてもう一度、柊さんの胸に寄り添った。
彼の香りを確かめれば心が落ち着くような気がしたから。
昨夜も本を読んでから眠りについたのか、読みかけの小説が枕元にある。
彼らしい姿を目に焼き付けて、何とか平常心を取り戻そうとした。
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