5015人が本棚に入れています
本棚に追加
だけど、それから深い眠りに落ちる事はなく、浅い眠りの中をずっと漂ったまま私は2時間あまりをお布団の中で過ごした。
______________________
「凄く酷い顔をしているぞ」
目覚めの珈琲を口に含みながら、柊さんにその珈琲と同じ位苦い言葉を浴びせられた。
ショックで眉間に皺が寄る。
「うぅ…わかってます…今日早く起きすぎちゃって」
あれから眠れなかった私は、予想通り寝不足と浮腫みでそれは不細工な顔になっていた。
こういう時、一緒に朝を迎えると誤魔化す事が出来ない。
「どうした?怖い夢でも見たのか?」
まるで子ども扱いされているみたいだ。でもあながち間違ってはいないから、自分の頬が赤くなっていくのを感じた。
最初のコメントを投稿しよう!