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ぎゅ…っと胸が苦しくなる位嬉しい。 どんな暗く深い底にいたとしても、こうして私に手を伸ばして助けてくれるのは、やっぱりこの人だけだ…… まだネクタイをしていないストライプのシャツに自分の額を押し当てた。 私がこうすると次にどうしてほしいかわかってくれている彼は、少し強めに抱きしめてくれる。 頬を摺り寄せて、熱くなる身体で私はあるお願い事をした。 「……あの、柊さん」 「んっ?」 「……キス、してくれませんか……?し、してくれたら……今日も頑張れる気がするんです」 朝からどれだけ盛ってるんだろうって思われたかもしれない。 でも、もう少し彼で充電したい私はその想いを我慢する事が出来なかった。 精一杯の勇気を出したっというのに、柊さんってばからかいながらこう言った。
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