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でもその目は酷く冷たい……呆れたように私を見るその目に、涙が混み上がってきそうになった。
「あぁ…そうだな。悪い、感情的になり過ぎた」
柊さんの落ち着いた喋り方にいつもの穏やかさを少し取り戻した吉沢さんだけれど、髪をぐしゃっと掻き毟るその行動には苛立ちを感じる。
私は深く頭を下げると、急いで自分のデスクに戻りパソコンの電源を入れた。
この立ち上がる時間さえももどかしい。
早く立ち上がって…っ!っと下唇を噛み締めている内に、ようやくパソコンは立ち上がった。
そして、この”販促課”の共用パスワードを入力し、マウスを握り今回のプレゼンの全てのデータが入ったフォルダをクリックしようとした。
「えっ……なんで……」
いつもならそこにあるパソコンのモニターに映し出されるフォルダは、全て削除されていた。
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