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「USBもプレゼンの事も柊さんとの事も、もう逃げたくないんです。あの人から」 つい先日に「守ってやる」と言ってもらったばっかりなのに、どうしてこうも可愛げがないんだろう…っと自分に呆れるけれど、でもこの負けず嫌いな性格なのが私だ。 築島さんに悩まされてこんな気持ちを忘れそうになっていたけれど、今、こうしてこの人に支えてもらっているから思い出せた。 あんな人なんかに負けない。 そんな想いを込めて柊さんを見つめると、彼は脱力感に襲われていた。 「……なかなか頑固なところもあるんだな」 「はいっ!それが私ですから!」 変な気合を見せていたら、整えている前髪をクシャっと弄る柊さん。 そして必ず言われた事、された事は全て報告すること。っと約束させられた。 そして自分のデスクに戻ると、あの人がいる受付へと会う約束を取り付ける電話をする。
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