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「ばっ!馬鹿にしないで下さい!!」 「その馬鹿にされるような事をしたのは誰なのかしら。私の部下でもこんな失敗はしないわ。それに社会人として公私混同はよくないわね」 「はっ……?」 ”公私混同”…それを一番しているのは築島さんじゃない。 なのに、それを私に言ってしらばっくれるなんて…… この人、絶対にUSBを返すつもりはないんだ。そう悟った瞬間だった。 「築島さん、いい加減にして下さい。お願いですから返してっ…!」 「いい加減にするのはあなたの方よ。私に因縁をつけるのも、いつまでも私と柊君の過去の関係に嫉妬をしているからでしょう? 本当、まだまだ幼いわね。 それよりも早く仕事をした方がいいんじゃない?USBやデータが見つからない限り、また初めから作り直さなくちゃいけないんでしょ? あなたのせいで間に合うものも間に合わないわよ」
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