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優しく頬に触れようと手を伸ばすと、瞼を強く瞑る顔がパソコンのディスプレイの青白い光に照らされる。
意味がわからない琴の態度に不安ばかりが駆け巡り、その手で頬を包み込んだ。
「どうした?なぜそんな顔をする。無事に終わったんだ。何が気になる。…言ってくれ」
薄っすらと開いた瞼の中の瞳は揺れていた。
何かを言いかけるけれど、首を左右に少し振って琴はその言葉を飲み込んだ。
「琴」
真っ直ぐに彼女の揺らめいている瞳を見つめる。
俺が気付かないだけで見落としていた事があるのかもしれない。
彼女の不安要素は全て無くしたい俺はただ必死だった。
その想いが通じたのか、琴はゆっくりとその小さな口を開いた。
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