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「んっ…あ、あの、柊さ…ちょっ…待っ……」
いくらなんでも玄関でのキスの嵐は、突然すぎてこっちの気持ちがついていかない。
軽いキスだけど喋るのには苦労するほどの連続で、どうにもしゃべり辛い。
少しだけでもストップをしてほしくてシャツだけの胸をトントンっと軽く叩いた。
すると動きは止まってくれたんだけど……
「…キスだけだ」
唇を合わせたまま、間近で見つめられて言われてしまっては断りようがなかった。
なすがままの私はもう抵抗もせず、柊さんが気の済むまで身を預けていた。
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「もう、さっきは唇が腫れちゃうかと思いました」
「大丈夫だ。あれくらいで腫れはしないから安心しろ」
すっかりいつも通りの雰囲気に戻った柊さんは私を解放した後、食事を作る手伝いもしてくれた。
そしてシャワーも浴び、今はソファでゆっくりと二人の時間を過ごしている。
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