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声を失わせるくらいの深いキスは、私の彼の名を呼ぶ声ごと呑み込んでしまう。 それでも私はずっと心の中で「湊さん」って呼び続けていた。 きっと彼にも心の声は聞こえていると思っているはずだから。 「あっ…待っ…待って!」 ずれた唇の端から何とか声が出せた私は、キャミソールの中に手を入れてきた湊さんの手を必死で止める。 だって…… 「こ、ここじゃちょっと」 「あぁ、狭いか?」 「違います!明るいから全部丸見えになっちゃうっ!」 「丸見え……」 湊さんは私に覆い被さった状態で上から下までゆっくりと視線を下ろしていく。 別にいやらしい目線で見られているわけじゃないし、今更って思われるかもしれないけれど。 「風呂で散々見てるぞ?」 「さ、散々って…!そういうのとはまた違うんです!」
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