エピローグ

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でも、準備を一人で会議室で行っていた時、お茶の用意のためにいた給湯室で 「少しだけ」 と言って後ろから抱き締められたから、もしかしたらあの時甘えてくれたのかな?なんて終わった今なら思えるけれど。 そして、プレゼンはもちろん大成功だった。 湊さんの聞くものを飽きさせない流暢なトークは、研修の時に見たプレゼンの時よりもずっと素晴らしいものに仕上がっていて。 その彼のトークに合わせてパワーポイントを扱うタイムキーパー役の吉沢さんとのタイミングも完璧だった。 今回も見てるだけの私だったけれど、次こそは吉沢さんのような彼のタイムキーパー役になりたいっ!と新しい目標が出来た瞬間だった。 取引先にも手ごたえのあったこのプレゼン。 彼の努力が認められるその時に立ち会えた事に、私は深い満足感と感動と幸福感でいっぱいだった。
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