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「そういえば柊さんって築島さんと高校が一緒だったんですよね？築島さんの事、知ってました？」
「おい、留美」
私達の事を何も知らない留美は、まだ築島さんが湊さんに好意があると思っているままだ。
留美を止めてくれる吉沢さんにも何も言っていないけれど、あの事件の事で今まで何かしらあったのだろうと勘付いていてくれて、何も聞かれてはいない。
だから留美の行動はしょうがないのだけれど、ちょっと答えにこれは困ってしまう。
どうしようかと目線を泳がせていたら……
「顔と名前くらいは知っていますが、それ以外は何も。無関係です」
毅然とした態度で留美の問いに答える湊さん。
留美も目をぱちくりとさせていた。
「ですが、寿退社となれば喜ばしい事ですね。貰い手がいてよかったんじゃないですか？彼女も」
っと、彼らしい嫌味が聞こえてきた。
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