プロポーズ編

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「いつまで拗ねているんだ?琴」 「……別に、拗ねていません」 「拗ねているだろう。頬の膨らみがいつもより増している」 「そ、それは失言ですよ!湊さんっ!それに拗ねていませんってば!」 「ならば、また不摂生か?懲りないな、本当に」 「違います!ちゃんと自己管理は出来ていますから!」 「だったら当たっているじゃないか。いつもでそんな浮腫んだ顔でいるつもりだ」 次から次へと繰り出される失言に頭から沸騰しそう。 わざとこの人は私を怒らせているの?っと思っちゃうくらい。 「ふんっ」っと下品にならない程度に鼻息を荒くして、彼の方からそっぽを向いた。 そんな私の態度に、車を運転中の彼は呆れ気味にため息をつきながら、ズレた眼鏡の位置を直している。
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