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湊さんはお母さんの反応に戸惑い気味みたいで、せっかく態勢を整えてもペースを崩されてしまう。
「ちょっとお母さんは少し黙ってて」
「えっ?お母さん部外者?お話に入っちゃ駄目なの?」
「そうじゃないけど……」
「だったら聞きたいわー。いつかこういう日がくるのを待っていたんだからー。お父さんだけ味わうなんてズルイ」
「そういう問題じゃなくって!それに今日はそこまでちゃんとした話とかじゃなくって……」
「えっ?じゃあ何しに来たの?」
「……少し、静かにして頂けませんか?」
お母さんと私のやりとりをすぐ隣で聞いていた湊さんから、会話を遮る声が聞こえてきた。
延々に続く私達のやりとりに痺れを切らしたみたい。
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