プロポーズ編

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肌触りのいい良質のシーツにうつ伏せになりながら、明日の事を考えていた。 「明日、また長距離って言ってたな。どこ行くんだろう。全く話が読めなかった」 独り言をポツリと呟き、期待と少しの戸惑いでなかなか寝付けない。 そうしている内に湊さんもシャワーを終えて部屋に現れた。 「何だ、眠れないのか?」 渇きたての髪を左手でかきあげながら現れた彼からは、私には全く無い色気という物が醸し出されている。 眠る時は薄着の方が好きな湊さんは、いつもTシャツ一枚と細身のジャージだけ。 身体のラインがはっきりと現れるから、目の保養なんだ。 特に背中の肩甲骨あたりが好きな私は軽くマニアックかもしれない。 湊さん限定だけど。
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