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「きゃっ……どうしたの?ルック……」
突然何度も遠吠えをしたルックに驚き眺めていると、遠くからは玩具のように小さな新幹線がスピードを出して通り過ぎて行くのが見えた。
時間は7時40分。
深谷君は7時38分の新幹線に乗るって言っていたから、あの新幹線で間違いない。
ルックの寂しそうな遠吠えを聞きながら、私はポツリとこう呟く。
「……深谷君、いってらっしゃい。ずっと、いつまでも待ってるからね」
end
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