甘味には勝てなかったよ…

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「パチュリー様やっちゃってください。」 「さっくやさん!?」 ここにてラスボス登場。 「いやでも美鈴がここまで言うなら」 「ダメです、こんなちょうどいいモルモットなんてそうは居ません」 「モルモットって言った!?」 門番じゃなかったの!? 新たなる自分の職業に戦慄する。 「だから契約書をきちんと読まない方が悪いと」 「ええええええ!?」 それは冗談じゃなかったんですか!? 「門番兼実験体」 「ああそういえばそんな話レミィもしてたわね」 「今度は本当だったよちくしょう!」 人権も何もあったもんじゃない! 「まああなたが普通に過ごしてるなら私もこんなことはやりたくなかったんだけど」 「普通に過ごしてましたよ!」 何が不満だったの? ていうか大体咲夜さんが勝手に暴走してるだけだと思うんですけど… 「あなたあそこのケーキ拭いたわよね?」 「はい拭きましたよ?何か問題でも?」 「それよ」 「はい?」 「だから、あなたがあのケーキ拭いちゃったから私達は怒ってるの、わかる?」 「いやちょっと意味が分かりません。」 汚れているから拭いただけなのに… なんでそれで咎められなければならないのか。 「あなたは余計なことをしなくてよかったのよ。そのせいでお嬢様が大激怒した。」 「りありぃ?」 「イエス」 ナンテコッタイ。 なんで今日はこうも行動が裏目裏目に出るの? 何?今日は私の命日なの? これ以上何もしちゃいけないの? 「だから潔く罰を受けなさい」 「不本意過ぎる……っ!」 救いはないんですか? そりゃないですよね。 分かりました、受けますよ。 もうどうにでもなってまえ。 と、自暴自棄になりながら眼を閉じる。 そこに浮かぶのは私が雇われた時のこと。 やけにみんな笑顔で受け入れてくれたなぁ… あの時はこれからの生活にドキドキワクワクしたものだ。 どこで間違っちゃったのかな… あれ?なんか涙が出てきたよ?
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