甘味は最大の敵

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そげな馬鹿なことを考えてる場合でもないのは分かる。 とりあえず話しかけなければ… 「あのー…咲夜さん?」 「あ?」 何故突然こちらを睨まれるんですかねぇ…… レミリアのお尻を揉みながら(何故?)咲夜さんは上体を起こす。 「あなたは黙って門番でもしてなさい。」 「いやなんで怒ってらっしゃるんですか」 さすがに訳がわからない。 何か怒られるようなことでもしただろうか? ただ話し掛けただけなのにこの様である。 「こっちはお楽しみのところだったのに…」 咲夜さんはため息をつきながらに立ち上がる。 いや、ちょっと説明してくれませんかね? 私はこっちに来たと思ったらこの有り様で怒られて訳がわからないんですよ? と、私が困ったような顔をしていると、咲夜さんはこっちに笑顔で近付いてきて。 て、なんで突然笑顔なんですか。 逆に怖いんですが。 「美鈴って甘そうではないわよね」 「はぁ…」 突然何を言ってるんだろうか? 今の状況に何か関係でもあるのだろうか? まだ状況も理解出来ないまま。 何でもないかのように。 「咲夜ぁ何かあったの?」 レミリアが身体を起こす。 頬とか服とかめちゃくちゃ汚れちゃってますけど良いんですかね? 「お嬢様、申し訳ありません。美鈴が」 だから私が何をしたと… 「死にたいそうです」 「そこまでのことを私やっちゃったんですか!?」 思わずツッコミをしてしまう。 いやいや今のにつっこまずにいられるか! 「そう…門番……良い奴だったわ…」 「はい」 「何ですかそのもう死んだような会話は」 明らかにおかしいのはそっちの筈なのに、なんだか私が違う世界にいるような気がしてきた。 「邪魔したんだから仕方ない」 咲夜さんがナイフを構える。 邪魔って何の!? ねえ!教えて咲夜さん!?
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