甘味は最大の敵

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「そんなことよりおうどん食べたい」 突然フランドールが立ち上がりそんなことを言う。 「妹様、今しばらくお待ちください。」 咲夜さんはすぐに対応するべく表情を鋭くして、 「美鈴を殺してからになりますので」 私の死は確定事項なの!? 「門番…良い奴だったわ……」 「妹様まで!?」 あっれおっかしいなぁ! 私ってこんなに嫌われてたっけ! あーなんか今までのことを思い返してもそんな気がしてきましたよ! あまりの理不尽さに嘆いていると咲夜さんが 「冗談はさておき」 「心臓に悪い冗談はやめてください」 なんだ冗談だったのか。 今までの私の扱いから考えると冗談に聞こえないのが恐ろしい。 「当たり前でしょ?私があなたを殺すなんて本気で思ったの?」 すみません、思ってました。 と、口に出してしまえば本気で何かやられかねないのでグッと堪える。 「そんな訳ないじゃないですかHAHAHA!」 などと適当に言っておく。 「やっぱ殺すか」 「なにゆえっ!?」 私の発言もしかして失敗してたの? 「私があなたを殺すって思っちゃったんでしょ?」 そっちか! ていうかなんで心を読まれてるんですかねぇ。 さとりか何かですか! 「あら、知らなかったの?私って心を読む程度の能力ただし門番に限るなのよ?」 「初耳ですが!?」 時を止める奴は何処へ行ったのだろうか。 「ザ・ワールドは捨てたわ」 「ふぁい!?」 「冗談に決まってるじゃない」 「ですよね!」 冗談だと分かった上での反応ですよ? あれ?私ってそんな芸人気質だったっけ? 「門番は芸人。そんなの衆知の事実でしょ?」 「はい?」 いつからそんなレッテルが? 「「そんなことより(ry」」 「はい、ただいま行ってまいります。」 吸血鬼姉妹が発言して、即座に咲夜さんが反応する。 もう既に目の前には居なかった。 ていうか結局状況も把握出来ないままなんですが……
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