甘味は最大の敵

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わからなくもないとは言っても流石に… 「ぐへへへ」 ここにいるメイド程腐ることはまずありえない。 「何か思ったかしら?」 「何でもありません!」 これ本当に心を読んでるの!? おかしい、何かがおかしい! こんなの絶対おかしいよ! 自分の状況に絶望していると咲夜さんが睨んできたので撮影に入ります。 ていうかこんなビデオカメラどこから持ってきたのだろうか? 「香霖堂って色々と便利よね?」 「あーそういうことですかー」 幻想入りなんて何でもかんでも香霖堂出せば終わりそうなあたり香霖堂万能説が出てくるね。 にとりも大概だけど。 河童、香霖堂、スキマの三大幻想入り経由口は今も健在です。 言い争いながら噛みつきあう2人を撮影しながら真に思うのであった。 「死ねぇい!!」 「ホアァァァァァ!?」 あっぶねぇ! 咲夜さんの斬撃を必死に身体を捻って回避する。 「何するんですか!?」 撮影が終わってビデオカメラを咲夜さんに渡して暫くしたらこれだよ。 私を斬らないと死ぬ呪いでもかけられてるの? 何なの馬鹿なの死ぬの? 「あなたが死ぬのよ?」 「だから簡単に心を読まないでください」 怖いから。 心を読まれているという現実から目を背けたい。 よりによってこの人なん、はいすみません違うんです。 咲夜さんで本当に良かったなってアハハ。 「やっぱり心と心が通じ合うって素敵よね」 「一方的な奴は通じ合うとは言わないと思うんですが?」 「あら?だって私が命令したら何でも聞くでしょ?」 「聞きませんよ、なんでそうなるんですか。」 奴隷か何かですか。 「いつから門番として雇われていたと錯覚していた?」 「なん……だと……」 まさか本当に奴隷だったの!? 「契約書をきちんと読まない方が悪い」 「酷い!どうしてそんな悪徳商法みたいな!」 私に人権はないんですか!? 救いはないんですか!?
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