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「あいにく、窓側に全員は無理みたいですけど、席はあるそうです」
「良かった。窓際族じゃないんですから良いですよね?」
夜景を楽しみにしていた石田さんが朗らかに言った。
「さすが、先輩。上手いこと言いますね」
山村ルリ子が応じた。
「上等、上等」
課長が陽気に言う。
しばらくして、ウエイターが用意した席を案内にやってきた。
一列になって、薄暗い店内を進んだ。
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