夢か恋人か

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「明…。愛してるよ」 「私も…」 その日の夜は、主任と手を繋いで眠った。 涙が溢れて止まらない私の背中を、主任は優しくさすってくれた。 そのリズムが心地よくて、私はゆっくりと眠りにつくことができた。 この人の温もりがもうなくなってしまう。 考えただけで、気が狂ってしまいそうだ。 だけど、待っててという主任の言葉を信じたい。 だから、泣くのは今日で最後。 明日は、笑って主任を見送ろう。
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